Wien 私の愛する街と空
Wienの思い出。
それはたった一度の旅行。
Beethovenの交響曲第5番を聴いて、
「人生」とはどのようなものであるか、を教えられた5歳の幼女は、
彼の生きた痕跡、見ていた風景を感じたくて、
20年以上かけ、この地に漸く辿り着いた。
空が美しくて、Beethovenも見たであろう青と白の世界が、そこにあった。
この街には、生き急がなければならない日常はない。
柔らか風が吹き、美しい街並みに穏やかさが加えられる。
芝生の上でただ寝っ転がり、空を眺めるだけでいい。
青と白の世界、そしてその中に少しだけ入ってくる教会の塔の一番高い部分が、
この街の自由さ、歴史、文化を感じさせる。